医療職の魅力について

不景気な時代においても、安定した収入を得られるのが医療職の魅力だ。看護師を例にすると、年収はサラリーマンの平均を超えていることが少なくない。しかも、女性が年収で400万円を稼げる仕事は少ないが、看護師ならそれが可能だ。

看護師が高収入を得られる最大の理由は、医療職は専門性が高く、いつの時代も安定した需要があるからだ。病気になれば医療機関で治療を受ける必要があるし、最近は予防医学も浸透してきた。そのため、医療機関は、治療においても、予防においても、常に一定のニーズを得られているというわけだ。

また、医療職は、人の役に立っていると実感できることも魅力である。自分の仕事が患者の健康に貢献していると感じられる場面も多く、ときにはねぎらいの言葉をかけてもらえることもある。世の中には人の役に立たない仕事はないが、それを肌で感じられるのは医療職ならではだろう。仕事の本質とは消費者に商品やサービスを届けることだが、医療職は人の命を救ったり、生活の質を高めたりすることが目的だ。そのため、自分の仕事に誇りも感じやすいのだ。

それから、医療職は転職をしやすい職種であることも、魅力の一つと言えるだろう。医療職なら、40代以降の転職もそう難しくない。世の中の多くの職業は、35歳を過ぎると転職が困難になると言われている。これに対して、業務独占資格を必要とする医療職は、年齢によるハンデが少ないのだ。そのため、自分のスキルや体力、ライフステージに併せて、柔軟な働き方を実現しやすいと言えるだろう。